<ディーパバリ祭の意味>
この日、インドや、ヒンズーの教えを学ぶ地域では、軒先にオイルランプを灯し、明かりを一晩中絶やさない風習があります。
街では爆竹が鳴らされ、にぎわいます。
今から2万年前、宇宙絶対神・ナーラーヤナ神、別名、ヴィシュヌ神が人間の肉体をとって地上に降臨されました。
その名前をラーマ王子と言います。
この時、ランカ島(今のスリランカ)に、宇宙科学をマスターし強大な力を持ったラーヴァナと言う人物が居ました。
彼はその力を使い、神々を打ち負かし、投獄幽閉し、宇宙の大王となりました。
ラーマ王子には、美しいシータ王妃が居ました。
ラーヴァナは、大地の女神の生まれ変わりである、美しいシータ王妃を奪い、ランカに幽閉します。
ラーマ王子と兄弟のラクシュマナ、風の神ヴァーユの化身・ハヌマーン、鷲の王・ジャターユ(ガルーダ)、猿の王・スグリーバ、そして、スグリーバが指揮する猿の大軍団、らが、シータ王妃を奪回する為に、ランカへ渡り、ラーヴァナと戦います。
この戦いが先日あったダセラ祭の10日間です。
10日目にラーマ王子の一団は、ラーヴァナに打ち勝ち、シータ王妃を奪還します。
その後、ラーマ王子たちは、インド北部にある故郷・聖なる都アヨーディアに戻る20日間の道程が。
そして、20日目にして都アヨーディアに凱旋帰国したこの日が「ディーパ・バリ」です。
このラーマ王子とラーヴァナの戦いは、単に2万年前に有った史実、と言う表面的な出来事を指すのではなく、
この出来事は、私たちの現在の社会、そして、私たちの心の内側で起こっている出来事を、神の化身ラーマ王子が、物語として世に残した、と言われます。
ラーマ王子が、私たちの中にある「正義」を表し、
ラーヴァナが、私たちの中の「悪」を表します。
日々生活の中で、人々がどの様にして自分の中の「善」と「悪」と、戦い、葛藤しているか。
そして、どの様に「悪」が強力であったとしても、最後は必ず「善」が勝つ、と言う、霊的暗示、霊的メッセージが、この物語に秘められています。
聖都アヨーディアは、私たちの心を表すと言われます。
ラーマは光・太陽とも。
ラーマ王子が、悪であるラーヴァナに打ち勝ち、聖なる都・アヨーディアに凱旋帰国する事を祝う「ディーパ・バリ」は、形的なお祭りでは無く、
私たちが、善が悪に勝利し、世に、心に、光を取り戻す、そう言った霊的力を取り戻す霊的な儀式でもあるのです。
シリアの、チベットの、香港の、ウィグルの、誇りを踏みにじられた、それらの人々が、平和で、安全に守られ、食べ物が、体を温めるものが、満たされ安心できる人生を取り戻せます様に。
世界が平和であります様に。
放射能の問題が解決されます様に。
心から祈ります。
※添え付けの挿絵は、ラーマ王子とラクシュマナ、シータ王妃とハヌマーン。
写真は、2万年前、ラーマ王子の父ダシャラタ王が実際に訪れ、国民の為に祈りを捧げた寺院での、ホーマー(護摩供養)の時のもの。
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