▼祈りの力
~とある寺院の実際に起きた奇跡のお話し~
インドのシヴァ神の寺院では、シヴァ神のご神体「シヴァリンガム」が寺院の中央に静かに安置されています。
これらのシヴァリンガムは、人間が作ったものではなく、天界から自然に地上に降りた来て鎮座された、と言われています。
このシヴァリンガムの正面に、決まってしゃがみ込んだ牛の像が安置されています。
この牛はナンディケ・シュワラと言い、聖なる牛の神様です。

シヴァ神が宇宙の絶対真理であるヴェーダ経典を最初に伝授したのが、この牛の神さまのナンディケ・シュワラ、通称「ナンディ」にでした。
ナンディは、その宇宙の真理・神の英知を、今度は地上に降りて私たち人類に伝授したのです。
シヴァ神に忠実なナンディは、シヴァ神から直接ヴェーダを伝授されたそのおかげで、とても強力な霊力を持っています。
そんなナンディにまつわる、近年実際に起こった奇跡の物語です。
今から少し前の出来事です。
シヴァリンガムが安置されているとある寺院で、不思議な出来事が起こり話題になりました。
この寺院の正面に、ある老人が住んでいました。
その老人は、敬虔なシヴァ神の信奉者で、毎日この寺院のシヴァリンガムを礼拝していました。
ある時、老人は足を悪くしてしまい、歩いて寺院に安置されているシヴァリンガムを礼拝する事が出来なくなってしまいました。
老人の家は、幸運にもこの寺院の正面に位置し、彼の部屋は寺院の入り口から真っすぐ正面の部屋でした。
老人の家は、幸運にもこの寺院の正面に位置し、彼の部屋は寺院の入り口から真っすぐ正面の部屋でした。
その寺院の正門から中央のシヴァリンガムまでの間の入り口付近に、巨大な黒いナンディケ・シュワラの像が置かれていました。
老人の寝室の窓から寺院のシヴァ神のご神体の直線上には、あの大きなナンディケ・シュワラが鎮座している為、老人は自宅に居ながら、シヴァ神のご神体シヴァリンガムを崇めることが出来ませんでした。
歩く事が出来なくなってしまった老人は、もしナンディの神像が少しでも脇にズレたならば、自分の部屋の窓から毎日シヴァ神のご神体であるリンガムを礼拝できるのに、とさみしい思いで過ごしていました。
そんな思いで毎日を過ごしていた老人は、ある朝、不思議な出来事を目の当たりにして驚きます。
それは、何時も朝起きてベッドから窓を除くと、寺院の門が見え、その向こうに巨大な黒いナンディの後ろ姿が見えていて、そのナンディの後ろ姿越しにシヴァリンガムを思いながら手を合わせ礼拝していたのですが、
その日の朝は、なんと自分の部屋の窓から、シヴァリンガムが見えるのです!!
それは、何時も朝起きてベッドから窓を除くと、寺院の門が見え、その向こうに巨大な黒いナンディの後ろ姿が見えていて、そのナンディの後ろ姿越しにシヴァリンガムを思いながら手を合わせ礼拝していたのですが、
その日の朝は、なんと自分の部屋の窓から、シヴァリンガムが見えるのです!!
その日、寺院と村中が大騒動になりました。
なんと、巨大な黒いナンディの神像が、約1mほど右側にズレて、正面の門からシヴァリンガムまで、一直線で歩いて礼拝できる様になっているのです。
なんと、巨大な黒いナンディの神像が、約1mほど右側にズレて、正面の門からシヴァリンガムまで、一直線で歩いて礼拝できる様になっているのです。

一夜にして巨大なナンディが動いたのです!!
見ると、ナンディの体の一部が右側に立っている柱にぶつかっているのですが、その部分だけがまるで最初からくっ付いていたかの様に、石でできた柱にナンディの体の一部分が溶け込んで融合しています。
人間業では起きえない、奇跡です。
人間業では起きえない、奇跡です。

その日より、老人は毎日、彼の部屋の窓からシヴァ神のご神体シヴァリンガムを崇める事が出来、幸せに日々を過ごしました。
この寺院は、今でも実際に巨大なナンディケシュワラの像が移動した痕跡を観ることが出来ます。
今でもナンディケシュワラは、静かに、少し中央線からズレたところから、シヴァ神のご神体シヴァリンガムを崇め続けています。今は亡き、ご老人のお家からの礼拝の邪魔をしない様に、と。
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